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「身ひとりに降る涙の雨が・・・」
「あら暗の夜や・・・」
「夕暮れは ひとかたならぬ思ひかな・・・」
少将は九十九夜までなんとか通ったが、百夜目に疲労のはて、力尽き、倒れて死んでしまう。
後々、少将も小町も成仏できず、あたりの空間をさまよっている。
今、成仏を願って僧の前に現れた二人は、かつての通いの様をその場で再現してみせる。
「月は待つらん、月をば待つらん、
我をば待たじ、虚言や・・・」
少将は夢だった百夜目の成功の様をやってみる。
「今は一夜よ、うれしやとて、待つ目になりぬ、急ぎてゆかん、姿はいかに」
「笠も見苦し」
「風折烏帽子」
「蓑も脱ぎ捨て」
「花摺衣の、色襲(いろがさね)・・・」
「待つらんものを、あら急がしや・・・」
「紅の狩衣の、衣絞気高く引き、繕ひ・・・」
百夜目の成就を果たした二人は共に成仏し、空間に融け入る。
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