写真展 「縄文の夜神楽」 大深山香炉型土器 縄文中期 約4500年前

The Photo-Exhibition of Jomon Heritage




--- 大深山遺跡 香炉型土器 ---

 

「根(ネ)の国 底の国に イブキ 放ちてむ..。」

---大祓祝詞(オオハラエ ノリト)---      

 

何やら 地底の 夜魅(ヨミ)の世界から響いて来る様な

この平安時代の「謡ヒ」(ウタイ)のヒビキは、

御覧にいれた 怪異な香炉型土器を表現する言葉として

不思議と ピッタリである。

この謡ヒは 寺社・宮中の祭祀に於いて 盛んに謡われた。

節分・冬至・夏至などの大祭で 盛大に謡われたと云う。

(大祓祝詞は、現在も全国の主要な神社にて 毎日 謡われる。)

公的な祭礼は 多くの場合、祭祀演劇を伴う。

最初は 神官・僧侶などが 演じて居たが

やがて専門の演劇者達に 任せる様に成った。

異界の存在を表現する為 仮面を着用する演目が多い。

平安時代から鎌倉時代にかけて 発展して行った これら祭祀演劇を

「呪師申楽」(シュシサルガク)と呼ぶ。

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中世の能楽・狂言は 元々、村々で行われて居た神楽に、

寺社・宮中などで開催されて居た この「呪師申楽」が融合した芸能である。

節分の「追儺会」(ツイナエ)では 四つの目が在る 鬼面が着用され、

悪鬼を調伏した。

中世には 幾多の種類の鬼面が制作され 舞台にて着用された。

信濃・甲斐の寺社でも 鬼面の演能は盛んで在った。

(「紅葉狩」「道成寺」「山姥」(ヤマンバ)など)

山国の為 必然的に 山岳修験関連の演目が多い。

民衆は常に 深い山奥に 太古の神々の秘密を追い求めたのである。

4500年前、信濃・甲斐の奥深い山奥では かくの如き造形理念は

より深く かつ強いイブキを持って練られ 追求されて居たと推測する。

 

The Medieval Hidden ...

 

冒頭の縄文香炉型土器は、八ヶ岳山麓 標高1300mの

大深山(オオミヤマ)遺跡から出土した。

神々しい八ヶ岳は その麓に住む 古代の人々にとっては、

天上の世界への上り道で在ると同時に、

ヨミの世界 「根の国への入口」とも 考えられて居たのかも 知れぬ。

また、長い千曲川源流付近の遺跡ですから、あの雄大な河川の

巨大な「龍神さま」のカシラ(頭部)が 伏蔵するエリアとも 考えられたのかも

知れぬ。八ヶ岳を「宮柱」として、龍神は天と地を往来する..。

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八ヶ岳に限らず、聖なる山は 天上界とヨミ界が向かい合う空間である。

日本国内 いたる所に 今も聖なる山々が存在する。

美しい聖山を仰ぎ見られて 如何 お考えに成られますでしょうか?

...

この文面の続きは 次回写真展「縄文の夜神楽」にて展示致します!

 

----- 「香炉型土器」に関して -----

特異な形態をとる 香炉型土器は、(釣手土器とも云う)

比較的大きな集落にて

それも 一集落に付き一個体 制作されるか否かと云った

出土数の少ない 貴重な一連の 縄文土器を云う。

発見されるエリアは 長野県・山梨県が圧倒的に上位を占め、

中でも人面付き もしくは 全体が人面を成して居る個体例は

大部分 長野県にて出土して居る。

大深山遺跡出土の この人面香炉型土器は 極めて怪異な表情をしており、

中部高原 縄文土器の 傑作中の傑作の ひとつである。

(大深山 [ オオミヤマ ] 遺跡は 八ヶ岳山麓の長野県川上村に位置し、

遺跡の標高は 約1300m、日本最高標位の集落遺跡である。)

なお 八ヶ岳の反対側 諏訪湖畔 穴場遺跡では、

以下の神秘的な縄文土器が出土して居る。

諏訪湖の謎 「蛇体文装飾付釣手土器」

 

関連ページ: 「黒百合姫物語」 鳥海山 神秘の湖の伝説

写真展 スケジュール


「縄文の夜神楽 千早振る諏訪龍」 New !

--- 太古のイブキを今!この激動の時代を 生き抜く為に ---

平成ニ十年 (2008年) 7月 21日>10月 13日

新作14点 内9点は迫力の超大型プリント(長辺 約1.5m)!

尖石縄文考古館は、国内最古参かつ 秀作の結集する 縄文専門博物館。

八ヶ岳山麓は 縄文中期 (五千年>四千年前) 国内で最も栄えたエリアです。

中部高原縄文文明の選りすぐった傑作を 新撮影!(国宝・重文を含む)

総展示数 約40点、会場は信州のリゾート 蓼科高原の素敵な博物館です。

2300年前を最後に 表から姿を消した 縄文の妖美が、

今 この爽やかな大遺跡にて 復活します!

期間中 ギャラリートーク 講師は作者。

「妖かし達の宴(ウタゲ)」 7月27日(日)

「仮面 神事劇」 (縄文から世阿弥へ) 8月10日(日)

「内なる御柱(オンバシラ)の秘」 8月24日(日)

午後14:30>15:50 考古館内にて

怪異な古代神像 「大深山 香炉型土器」

諏訪湖の謎 蛇体文装飾釣手土器


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